Q&Aコーナー
様々な症状に対しての疑問・質問にお答えしていて参ります。
今回は「足を組むことによる骨盤のゆがみ」についてです。
Q:私は脚を組む癖があります 骨盤の歪みに影響しますか?
又は 骨盤が歪んでいるから脚を組む癖がついたのでしょうか?
A:脚を組む癖と骨盤の問題は、大きく関係しています。
骨盤は、体の中で一番大きく左右二枚ある腸骨と、その真ん中にある仙骨の三つの骨で構成されています。
その左右の腸骨の下(ちょうどお尻と太腿の境目)に、骨のでっぱりがあり坐骨と言います。
その坐骨で、座面を捉えるように座ると骨盤が起き、両足で地面に着く事により、足を組まずに正しい姿勢で座ることが出来ます。
しかし、どちらかの腸骨に問題があると、バランス良く上半身を支える事が困難になります。
例えば、右の腸骨が後方へ倒れると、脊柱を支えるベースとなる仙骨が、右へ傾きます。
そうすると、構造上、右股関節が前方へ移動し、右足を左足の上に組み、上半身のバランスを取ります。
本来、左右の骨盤で50%づつの割合で上半身を支えています。しかし、骨盤の歪みにより、左右の筋肉のバランスが崩れ、重心がずれてしまいます。それにより、足を組みバランスをとろうとしてしまいます。
骨盤の歪みがきつい方は、筋肉を鍛えるのではなく、まずは、骨盤の歪み改善を優先するべきです。骨盤の歪みを確認する上で気を付けて頂きたいことが御座います。骨盤の歪みを足の長さや足の指先の向きなどで判断される事が御座いますが、決して骨盤だけの問題とは限りません。必ず、立位で撮影したレントゲンを参照して骨盤の異常を判断してください。
手の感触や足の長さだけで、骨盤の異常は確認できないことを覚えておいてください。