Q&Aコーナー
様々な症状に対しての疑問・質問にお答えしていて参ります。
今回は「肩こりと不眠の関係」についてです。
Q:肩が凝り出すと、なかなか眠れなくなります。
不眠と肩こりは関係していますか?
A:肩こりについて ご説明致します
肩こりと言う病気もなく病名もない事を知識としてお持ちください
肩こりは症状の一つで原因ではなく結果として現れる状態を表します
従いまして 肩こり = マッサージ(整体)という対症療法で症状が改善することはまずありません
楽になった…と言う感覚は得られますが 症状を出している原因が解決された訳ではありません
継続的な対症療法を続けることで 別に存在する原因が新たな症状を引き起こす事にもなりかねません
安易な肩こり = マッサージは禁物です
では 肩こりが起こるメカニズムとして お伝えします
一つに…
骨格由来による「肩こり」症状があります
私たちは横たわって生きる動物ではなく 立位(立った状態)で生活を営むようになっています
立位の状態で 一番上に位置する「頭 =脳」が生命に関わる重要な臓器です
その「頭 = 脳」を支えるのが背骨と言われる骨格
その中でも 頸椎(首の骨)が「頭 = 脳」を支えていると言っても言い過ぎではありません
頸椎(首の骨)をサポートしているのが 首肩周辺の支持筋と言われる筋肉です
頸椎(首の骨)が正しく整列している場合は支持筋のバランスもとれ 支障なく「頭 = 脳」を支えていますが 不整列になる 即ち 歪む事により 首肩周辺の支持筋がバランスを崩し 緊張し出すと血液の流れが極端に悪化します
支持筋の緊張により 血管が圧迫された結果とも言えます
血液の流れが阻害されると酸素そして栄養素の供給が停滞し 代謝が悪くなり 疲れ易くなる環境が作られてしまいます
一般にこの状態を「肩こり」と表現します
ストレスからも自律神経バランスを崩し「肩こり」症状を引き起こす事があります
この「肩こり」症状を感じだすと睡眠にも影響をもたらします
要は 支持筋緊張により血管を収縮させる結果 自律神経である交感神経優位となるからです
睡眠に於ける 自律神経は副交感神経優位にならなければスムーズな入眠そして熟睡へと移行し辛くなります
「肩こり」により睡眠障害を引き起こす事にも繋がりますので 安易な対症療法を繰り返すのは得策とは思えず どうして首肩周辺の緊張があるのかを調べる事が 症状改善への近道であると思います
カラダの中に含まれる栄養素であるビタミンBの不足でも「肩こり」症状が現れる事がありますので 確認されることをお勧めします