Q&Aコーナー
様々な症状に対しての疑問・質問にお答えしていて参ります。
今回は「交通事故後の治療について」についてです。
Q:交通事故でむち打ちになり以降 首と肩や背中が重くダルい状態が続いています 。
整骨院でマッサージを受けていますが 良くなった感じがしません 。
むち打ちって治らないのでしょうか?
A:交通事故などの外傷性の負傷では、筋肉由来の症状より症状を長引かせる大きな要因として関節拘縮が挙げられます。
その理由として…
頚椎、即ち首は、カラダを横にしている間だけ、頭の重みというストレスを与えられませんが、
起床と共に頭を支えるという任務が課せられます。
成人平均およそ7kgと言われる頭を 首は生活する以上支え続けなければなりません。
その為にも、頚椎カーブとも言われる規則正しい「前弯」が、必要とされます。
この「前弯」が存在していたとしても、 突然の衝撃によるカラダへの負担は計り知れず、
首の関節が頭の重みを支える為に拘縮する事になります。
その上、筋肉が可動域以上の伸縮を余儀なくされ、瞬間に緊張し柔軟性を失うことになります。
交通事故による関節拘縮、及び筋肉の過緊張は、血液の流れを阻害するだけではなく、自律神経のバランスを崩し、
胃腸への負担も強いられ、カラダ中に届けなければならない酸素や栄養素の供給が妨げられる事になります。
その結果、交通事故による関節や筋肉への修復が進まず代謝が衰える事により、慢性的な疲れやコリなどの症状が
長引く事になるのです。
この様な経緯を知ると、「むち打ち」によるマッサージは決して有効ではありません。
原因が首の関節拘縮にある以上、レントゲンにて歪みを確認し、規則正しく整列している本来の頚椎のカタチに
戻す為の施術が必要なのです。
原因を見極めた施術を受ける事で「むち打ち」由来の症状は、回復に向かうことは言うまでもありません。
マッサージはあくまでも慰安行為である事を付け加えておきます。